情報に関する記事
2018年
4月
03日
火
社員の不妊治療支援
2018年3月より、企業が行う社員の不妊治療支援をサポートする事業を開始しました。
「リプロダクティブ・ヘルス・サポート」と名称も決め、生殖と健康を支援する思いをこめました。
いまや、女性が企業などで働いているのは珍しいことではありません。カウンセリングの場でも、仕事と治療の両立はしばしば話題になり、みなさま、苦慮しておられます。
”迷惑をかけるばかり、やめたほうがいいのでは?”
”遅刻や早退が多く、周りがあまりいい顔をしない。自分でも、そうだろうなと思う。”
”やめると治療費の捻出が大変。でも、ストレスもよくないと思うし、やめようか...。”
などなど、さまざまな声を聴いてきました。
カウンセリングでは、なかなか手が届かない問題も多くありました。
そのような思いを抱く中、
『では、企業の皆様に、直接、支援について伝えではどうか?』
『企業での支援も始まっているが、どのようにしたらいいか、苦慮しているという話も聞く。
企業そのものをサポートしてはどうか?』
というアイディアが浮かんできました。
この考えを早速、実行に移したのが、リプロダクティブ・ヘルス・サポートです。
多くの皆様のお役に立つよう、努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
2017年
9月
12日
火
ボイスマルシェに参加!
2017年9月から、ボイスマルシェに登録していただき、相談員としての活動を開始しました。
ボイスマルシェは、20歳以上の女性限定、匿名で利用できる電話カウンセリングのサイトです。
相談員さんの人数は500名以上とのことで、たくさんいる相談員さんの中から、自分がその時に話したい・相談したい内容ごとに相談員さんを選んでカウンセリングを申し込むことができます。
私が登録したのは、「妊娠・子育て」の中にある、”妊活・不妊・不妊治療”の分野です。
「妊娠・子育て」の項目から入り、さらに次の項目である妊活・不妊・不妊治療”の項目に来ていただく必要があるので、ちょっと見つかりにくいかも、と心配なところもありますが、多くの方の目に触れるサイトですので、距離に関係なく、相談したい方が利用できるのではないか、と考えています。
これまでも電話での相談をお受けしてきましたが、メールでの申し込みをお願いしているため、やり取りが煩雑に感じて申し込みをためらった方もいらっしゃるのではないかと思います。そういう方でも、ボイスマルシェからですと、いつ話せるかをすぐに確認でき、お話を希望する時間の10分前まで申し込みが可能ですので、タイミングが合えば相談したいと思った時にすぐに申し込みを完了して相談することができます。
カウンセラー紹介ページはこちら ⇒ https://www.voicemarche.jp/advisers/848
一度、ご覧いただければと思います。今後とも、よろしくお願いします。
2016年
1月
05日
火
情報発信サイトに当サイトが登録されました。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、昨年の秋になりますが、情報発信サイト「Syufeel」に当カウンセリングルームが
掲載されました。
『お悩み解決の専門家一覧』というページです。
”妊活ガイドブック”の作成に協力したプロフェッショナル、ということで掲載して
くださいました。不妊治療専門のクリニックや、針治療院など、お子様を望んでいる
方々への治療やサポートにかかわっている、多くの皆さんと共に掲載されています。
これまで、こうしたサイトへの登録の経験はなく、戸惑うところもありましたが、
必要としている皆様に適切な情報を伝えるという意味で、大事なことではないかと
考え、協力いたしました。
お子様を望むみなさまに活用していただければと思います。
掲載ページURL
http://www.syufeel.com/profile/
妊活ガイドブック ダウンロードサイトURL
http://www.syufeel.com/onayami_ichiran/maternity/downloads01/
2015年
4月
09日
木
AIDシンポジウムのお知らせ
もう日にちが近くなってしまいましたが、催し物のお知らせです。
AIDのカウンセリングも行っている、ケン・ダニエルズ氏のお話も聞くことができる、
シンポジウムです。国内で関わっているみなさまのお話も聞くことができます。
AIDを考えている方、すでにAIDに取り組んでいる方々にとって、貴重なお話を聞くことが
できる場だと思います。
残念ながら、私自身は都合が悪くて参加できませんが、情報をお知らせしたいと思い、掲載
します。
詳細はこちら ↓
パネルディスカッション
「家族を創る ~ Building a family」
子どもをもちたい夫婦に対して、提供された精子を用いた人工授精(非配偶者間人工授精、以下AID)という医療は長い間、世界中で行われ、多くの家族をつくってきました。
しかし、生まれた子どもが成長するにつれて、親から子どもへの告知、生まれた人々が提供者の情報を知る権利、適当な提供者のリクルートなど、この医療の様々な課題も明らかになってきています。その課題に様々な国が、様々なやり方で対処していますが、これであればそれ以降の努力は必要ない、という完璧な制度はありません。どの国も、継続してこの医療をよりよいものとする努力を続けているのが現状です。
AIDを我が国で今後どのように運営するのが妥当であるのか、またその最終的な目的はどこにあるのでしょう?このパネルディスカッションでは「Building a family」の著者で、この問題の世界的権威であるニュージーランドのKen Daniels教授の特別講演を中心に、その課題のいくつかを皆さんと一緒に考え、我々が次に歩み出す道筋を話し合いたいと思います。
この問題に関心ある方、どなたでもご参加を心より、お待ちしております。
(参加ご希望の方は、下記アドレス宛、件名を「4/25AIDパネル」とし、
お名前、ご所属、連絡先住所を明記の上、メールでお申し込みください。)
会場:東京医科大学病院 6階 臨床講堂
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1 東京医科大学病院
日時:平成27年4月25日(土) 午前10時~12時
参加費: 無料
http://prog-survey.jp/daisansha/info/150425.html
パネルディスカッション(敬称略)
1. 出自を知る権利の必要性 AIDでうまれた方
2. AID親の会「すまいる」の経験から 清水清美
3. 養子問題との関連 岩崎 美枝子
4. 海外のAID制度とその課題 久慈直昭
特別講演
「Building a family」 Ken Daniels
連絡先:久慈直昭 東京医科大学産科婦人科 info@prog-survey.jp
2014年
5月
06日
火
生殖補助医療の法律と出自を知る権利
4月ごろから、生殖補助医療に関する法律を作ろうという動きが活発化していますね。
一般の生殖医療(いわゆる不妊治療)はもちろん、第三者からの精子・卵子・配偶子提供を受けての生殖医療に関しての法律は、日本には存在していません。それを、今回、作ろう、ということになったわけですが...。
これまでにも、法律を作ろうという動きはありましたが、なかなか進みませんでした。しかし、今回はかなり本格的に動いている模様で、自助グループや精子提供によって生まれた方々の団体も意見書を提出しています。
自助グループの方々も、それぞれの立場でいろんな考えを持っていますが、『出自を知る権利』に関しては、法律の文言に組み入れてほしいと願っています。
『出自を知る権利』とは、国連の児童憲章にも定められた内容で、児童の権利に関する条約の中の、次のような文章と関連があります。
第7条 名前・国籍を持つ権利
すべての子どもは、名前や国籍を持ち、親を知り、親に育ててもらう権利があります。
この、”親を知り”という部分は、養子縁組制度などによって、生物学的な親以外と生活している子どもたちが、自身のルーツを知ることと関連しており、養子縁組を行って子どもを育てている親がその子どもに出自について伝えることは「テリング」と呼ばれて、出自を伝えることが推奨されています。
ここに、第三者からの精子・卵子・配偶子の提供を受けて生まれた子どもたちの『出自を知る権利』がかかわってきます。
親子になった経緯は養子縁組などとは異なっても、子どもの側からすれば、親と自分の間に生物学的に異なる背景がある、ということに変わりはありません。自分が生まれてくる背景に何があったのか、自分の出生にかかわった提供者たちは何を思い、どんな考えの持ち主で、どんな人だったのか。
自分を育ててくれている親との関係を大事に考えれば考えるほど、自分という存在が ”今、ここにある” 意味や理由、また、自分が自分であること、自分の特徴や個性のどのぐらいが親との生活の中で育まれ、どんなところが提供者からのギフト(遺伝)と考えられるのか、知りたいと思う...。
身近なところで赤ちゃんが生まれたときに、「どっちに似てる?」「目は?」「鼻は?」など、親子や親せきの中での特徴を探した経験のある方も多いと思います。
また、テレビ局の番組でも、芸能人のルーツをたどる番組が制作されたり、家系図の作成もちょっとしたブームになっていると聞いたことがあります。
自分の来し方を知りたいと思うのは、みなの中にあるのかもしれません。
そして、第三者からの精子や卵子の提供によって生まれた子どもたちも、同じように自分はどこから来て、どんなことから人生を歩みだすことになったのか、知りたいと思うのではないでしょうか。
私個人の意見ですが、こうした思いを大事にすることは、親がどんな思いで子どもをほしいと思ったか、それを子どもの側も理解し、より深い親子関係を作っていく助けになることなのではないでしょうか。
2012年
9月
10日
月
生殖看護学会に行ってきました。
9月9日に小田原で開かれた生殖看護学会に行ってきました。
看護系の学会に行くのは初めてで、当然ながら、周りは看護師さんや助産師さんなど、看護系の職種のみなさん。(他の学会で見かけた方々が多かったので、すぐに職種が分かりました...)心理職はあまり参加していませんでしたね。
私が一番、聞いてみたかったのは、ドイツで不妊カウンセリングに長年携わってこられ、当事者グループとの関係も深い、ぺトラさんという女性の方のお話。ヨーロッパでの生殖医療事情、卵子提供などの医療を選ぶ人々の動向など、「そうなんだ!」と驚くこともたくさんありました。ヨーロッパの方々は、地続きなこともあってか、お隣の国に行って医療を利用することも珍しくはないのですが、はるばる海を渡る方々も増えているそう。中には、バケーションとセットのツアーで行く、というカップルもいるということで、国によってずいぶん違うものだと思いました。
前日にも、別な会に参加して、そうした海外事情はうかがっていたのですが、実際に海外のカウンセラーさんから聞くと、より一層、実際に行われているのだという実感がわいてきました。
日本も海外へ向かう方々が増えていることも思うと、ここにもグローバル化?と少し複雑な思いも抱きました。
2012年
9月
02日
日
秋田市にて:HIVカウンセリングケースセミナー
昨日、秋田市で開かれた、HIVカウンセリングケースセミナーに参加してきました。
事例と講演の二本立てでしたが、充実した時間を過ごすことができました。
HIVは東北でも増え続けているということで、数年前にHIVカウンセリングの研修会で聞いた内容が、今も続いていることに、残念な思いを抱きました。
HIVのキャリアかどうかは、検査で分かります。保健所などで実施されていて、遠くまでいかなくても、比較的近い場所で検査できます。ですが、もしかして?と思っても、検査を受けるまでには至らない方が多いのではないか、ということでした...。ここ数年では、AIDS発症後の受診が増えているようですし、そうなると回復にも時間がかかることを考えると、やはり、早めに動くことが重要ですね。
不妊治療とはあまり関係ないのでは?と思う方もおありかと思いますが、術前検査の感染症の有無を調べる項目には、必ず、HIVも入っています。それを考えると、きちんと情報を得て、カウンセラーも勉強しなければ!と考えています。
2012年
8月
15日
水
9月は研修や講演が目白押し
あっという間に8月も半ば、盛岡は朝晩、大分涼しくなってきました。
いよいよ、来月は9月になりますが、なんと、研修や講演がたくさんあります。すべてに参加すると、週末がほとんど休めなくなりそうですが、頑張ってみようと思っています。
9月1日は、秋田で研修会に参加します。
9月8日は
第18回生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会 公開講演会
があり、ジャーナリストの大野和基さんが卵子提供についてのお話をされます。
9月9日は
第10回日本生殖看護学会 学術集会が開かれます。
『第三者の関わる生殖医療における看護の役割』というテーマで、大変興味深いお話が聞けそうです。
9月22日には
シリーズ「語る+聞く リプロダクションのいま」第2回 AIDで生まれるということ が開催されます。
当事者としてお話しされるので、実感のこもったお話になると思います。22日に関しては、行けるかどうか...というところで、決めかねています。事前申し込みが必要なので、行けそうなら、早く申し込まないと行けないのですが。
9月15日も予定があり、研修や講演に関してだけ言えば、なんとも忙しい9月になりそうです。